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最終更新日:2020年08月05日
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第314話 「神棚」

年の瀬も迫ったある日の事。祖父が急に神棚と仏壇の掃除をしだした。
「爺ちゃん。掃除するには、まだ早くないか?」
「少し早いけど、まあ何だな、年末の掃除の準備といったとこだな」
「今日は完全に掃除を終わらせないって事?」
「そうだな。今日はさっとやって終わりだ。残りは三十日にやるんだ」
「大して大きな神棚でもないんだから、三十日に一回で良いんじゃないの?」
「良いんだよ。俺は暇なんだから。なんもせんで、ぼけ~っとしててボケちゃたらお前達が困るだろ。だから俺は、こうして絶えず体を動かしてるんだ」
「そっか。運動にもなるもんな」
「そうだよ。こうして毎年神棚と仏壇を掃除しながら、今年も元気に過ごさせて頂いてありがとうございました。って思いを込めてだな・・・・あっ、そうそう、お前な、暇を見て暖簾買って来ておいてくれんか?」
「のれん?」
「う~ん何ちゅうんだこれ、暖簾見たいの。これこれ、このぺらぺらしたやつ。幕か?幕だな幕」と言って紫色の神棚の幕をぺらぺらとめくりながら言った。
「ああそれね。わかったよ」
「スーパーに売ってるか?」
「いや、あるとしたらホームセンターかな」 「そっか、なんか良く分らんが、とにかく暖簾を買って来といてくれ」
「うんわかった。幕ね」
「あっ、幕だな」
それから何日かが過ぎた。
「爺ちゃん。神棚に付ける幕買って来たよ」と言って祖父に渡した。
「あれ?お前も買って来たのか?」と、とぼけた事を言う祖父。
「爺ちゃんが買って来いって言ったろ」
「あっ、そうか、そうだったな」と言う祖父の手には真新しい紫色の幕が・・・。
「あれ?なんで?」
「うん?ああ・・お前の父さんが気を利かせて買って来たんだ」何故か挙動不審である。その時、母が外出先から戻った。
「爺ちゃん、これ頼まれてた幕ね。ここ置いとくから」

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