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最終更新日:2019年12月06日
最終更新日:2019年12月06日
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第352話「娘の一言」

 友達の家には今年二歳になる女の子がいる。上には男の子が二人居て、欲しがっていた待望の女の子。父親の可愛がり様と来たら、それはそれは尋常ではない。
色黒でプロレスラーの様なガタイである友達の膝の上に、娘がちょこんと座った様子は、思わずキングコングの映画を彷彿させる。
「お前、また太ったか?」以前見た時よりも、明らかに大きくなったお腹を見て僕が言った。
「そうなんだよ。成長が止まらないんだ」
「少しはダイエットとかしてんのか?」
「考えた事はあるけど、した事はないな」そこに奥さんが来て言った。
「何とか言ってやってくれる?これじゃ詐欺だよね」
「そうだな。昔はスタイル良かったもんな」僕達三人は、高校の時の同級生だ。
「とにかく食べるのよ。昔は少食だったのに、人ってこんなに変わるもんかしらね」と奥さんは友達の体をなめまわす様に見て言った。
「うん、俺もそう思う。今じゃ昔の面影ないもんな」と言って、まるで他人事の様に笑う。その間にも膝の上に座った娘は、父親ので
っぷりと突き出た腹を両手でプニュプニュと楽しそうに押したり、顔を埋めたりして遊んでいる。
「これから先、病気とか気をつけなきゃ、やばいぞ」と僕が言うと。
「やばいぞ。やばいぞ」とオウム返しをして笑う娘。
「そっか?やばいか?やばいのか?」と笑いながら娘とじゃれ合う友達。
「こんな感じでさ、全然言う事聞いてくんないの」と半ば諦め気味の奥さん。
その時だった。
「あっ!パパだ!」と言って膝の上に座っていた娘が、急にテレビの方に向かって走り出した。
「あら、ほんとだ。パパね」と言って大笑いする奥さん。
「確かにパパだ。良く似てる」と言って笑う僕。
テレビには、元横綱の曙が映っていた。
僕達が笑った事より、娘の一言の方がよほどショックだった様で、この日から友達は、生まれて初めてのダイエットを開始した。

 

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