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最終更新日:2019年12月10日
最終更新日:2019年12月10日
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第387話「猫vsじじい」

祖父が怒りながらシャベルで畑の隅から何かを拾ってゴミ袋に入れた。
畑といっても庭の隙間を利用したちっぽけな畑なのだが。
「どうした?爺ちゃん」僕が聞いた。
「猫が毎晩、家の畑でウンチをして行くんだ。どっかの家の猫らしいんだけど何とかならんもんかな」と怒りのやり場に困った感じで祖父が言った。
「隣りの爺さんが言うには、殺鼠剤を撒けなんて言うんだけど、さすがにそれはできんしな・・・」
「そうだね。成仏間近の人間が殺生なんかしたら、天国へ行けなくなるもんな」
「そうそう。今の時点でマイナス点をくらっちゃ、絶対にまずい。生きてる内に挽回できんかも知れんのだからな」と言って笑う祖父。
猫を見たのか僕が聞くと。
「夜の九時過ぎに何度か見た事がある。白いネコで赤い首輪をつけてた」
「じゃ、やっぱり飼い猫か・・どこの家の猫だろう?」
「猫に罪はないんだ。悪いのは夜に放す飼い主だ。これを撒いてみようと思うんだ」と祖父はホムセンターで買って来たと言って、猫よけの粉末剤を撒きだした。人畜無害だが、猫の嫌いな臭いがするそうだ。
だが、次の日も祖父は畑の隅にある糞を処理していた。効果がなかった様だ。
「捕まえてどこか人里離れた場所に放して来るってのはどう?」と冗談を言う僕。
「それも可愛そうだな。マイナス点になるだろうし、捕まえるのもまず無理だ。そこでだ、今日はラベンダー作戦だ。と言ってラベンダーの香水を畑の周りに一瓶まいた。猫が嫌いな匂いらしい。
次の日、祖父は木酢液を撒き、その次の日はコーヒー豆のカスを撒いた。
そんなことを何日か続けた祖父は、ある日僕に言った。
「おい、勝ったぞ。猫が来なくなった」とは言っているが、心なしか元気がない。
「そりゃ良かったね。猫のやつ、ついに退散か。で、何の匂いが利いたの?」
「・・・分からん」
「えっ?分からない?」
「そう、全ての匂いが混ざり合ってて俺自身も臭くて近寄れんのだ」

 

 

 

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