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最終更新日:2019年12月06日
最終更新日:2019年12月06日
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第388話「律子さん39」

玄関のドアを開けると、主人の妹が手土産を持って立っていた。
主人とは、ひとまわり以上も離れていて、両親と二人の兄に甘やかされて育ったせいか、かなり我がままなところがあり、私はあまり好きではない。
「お姉さん、久しぶり」
「あら、珍しいじゃない」
「お姉さん、少し太った?」
そして嫌みっぽいところも。
毎朝ジョギングもしてるし、毎日ヘルスメーターにも乗っている。自分の身体については十分に分かっている。
一瞬、頭にかっと血が上るのを抑え込むと、私は笑顔で言った。
「太ってないわよ。それより、あなた今年三十路じゃないの?」
「そうなのよ、嫌になっちゃう」と言いながら彼女は自分の靴を玄関の端に寄せた。今日はヒールじゃないのが少し気にかかった。
「前より肌に張りが無くなって来たもんね」取りあえずはこんなところだろう。
「お兄ちゃ~ん。律子さんが私をいじめる~」と猫なで声を出しながら、ソファーで新聞を読む主人の後ろから肩越しに両手を回すと、甘える様に言った。
「このケーキ美味しいんだよ。お兄ちゃん一人で食べて良いからね」
「ありがとう。律子は甘い物が得意じゃないからさ」
「そうか!お姉さんって、のん兵衛だもんね」所詮は毒づいてもこの程度。
「それ程でもないわよ。でも、あなたの様な独身女性も多少は飲めた方が良いのよ。酒で酔わせて悪さをしようって輩もいないとはいえないしね。あら、あなたにはもう関係ないか、三十路だしね」
彼女の顔がさっと赤らんだ。
「まあまあ、お互い今日はその辺でいいだろう」と主人が割って入る。
「今日はどうしたんだ?」
「もし暇だったら付き合ってもらおうかな~って思ってさ。律子さんも一緒に」
「えっ?私も?」
「うん、やっぱ車がないと不便だわ」
「えっ?車?」私と主人は、同時に驚きの声を発すると、お互いの顔を見た。
「私の場合、中古車で充分なのよね。二人ともそう思うでしょ?」つづく

 

 

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