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最終更新日:2019年11月14日
最終更新日:2019年11月14日
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第414話「律子さん45」

今日は日曜日。夕飯は何が食べたいか主人に訊いた。
「カレーが食べたい」
「えっ?またカレー?」
「うん、君の作ったカレーは最高に旨いよ。大き目のジャガイモや人参がゴロゴロ入っててさ」主人は時折微妙な言い回しをする。
「それって褒めてるの?貶してるの?」
「勿論褒めてるんだよ」
「まあ、良く分かんないけど、じゃ今晩はカレーね」
冷蔵庫の中には、カレーを作る為の材料は既に揃っていたので、買い物に行く手間も省けて助かった。
読書が大好きな主人は、読む本が無くなったと言って、本屋へと出掛けて行った。
台所に立ち、ふと思い出した。以前、会社の同僚の田中好子が横浜に旅行した時、あまりにも美味しかったので、レトルトになったホテルのカレーをお土産にと貰った物があった。
賞味期限を見ると、あと一週間しかない。このカレーを使おう。
美味しいと言っても所詮はレトルトだ。私のカレーがいかに美味しいか、主人も再認識するだろう。
四人分のカレーを鍋に入れると、ちょうど作った様なカレーの量になった。温めていると、やがてカレーの匂いが部屋中に広がった。
主人が帰って来ると、上機嫌で食卓についた。
カレーを一口食べて主人は驚いた顔をした。私はやっぱりと心の中で呟くと、主人が次にどんな一言を発するか期待を込めて待った。
「今迄で食べたカレーの中で一番美味しい!」お前は子供か!と突っ込みたくなるほど率直な意見だった。
これがコントなら私は椅子からズリ落ちていただろう。
「そんな訳ないでしょ!」と言いながら私は口に運んだ。結果は私の完敗だった。
本当に冗談抜きで美味しい。私のカレーなどクソだ!いや物が物だけにクソはまずい。問題外、そう問題外だ。
食後、台所で後片付けをしていると。主人が上機嫌で「遂に君はカレーを極めたね」と言った。
レシピを何とかして手に入れようと思いながら、私はレトルトの空き袋をゴミ箱の下の方に捨てると「そんな事ないわ」と笑いながら言った。

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