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最終更新日:2019年12月06日
最終更新日:2019年12月06日
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第459話「躾の難しさ」

老眼鏡をかけた祖父が犬の雑誌を真剣に見ていた。
「どうしたの?犬はあまり好きじゃないんでしょ?」僕は祖父の横に座ると、雑誌を覗き込みながら言った。
「そんなことない。飼うタイミングを逃していただけだ。犬は大好きだよ」
「じゃ、犬飼うの?」
「飼いたいと思うんだけど、犬種は何が良いかと思ってな、いろいろ調べてるんだ」
「何だって一緒だよ。飼えばどんな犬だって可愛いと思うよ。子犬から飼うんだよね」
「そりゃ、やっぱり子犬だな。まあ、俺より長生きしちゃうと思うけど、俺が死んだらお前達も居るしな」
「まあ、そうだけどさ、案外、爺ちゃんの方が犬より長生きするかもよ」
「憎まれっ子世にはばかるって言うしな」と言って笑う祖父。
「小型犬でしょ?」
「本当は大型犬が欲しいんだが、まあ、無理だな。体力的にも、こっちがもたんだろう。やっぱり小型犬になるんだろうな」
「あれ?躾の本も買ったんだ」と言って、僕は祖父の膝元にある本を手に取った。
「トイレの躾とかも、ちゃんとしなきゃならんしな、いろいろと大変みたいだ」
「ペットショップに行って見て来たら?」
「来週一緒に行くべ、それまでにいろいろ勉強しとくから」と祖父はすっかりその気になっている様だった。
僕等家族が仕事に行ってる間、祖父はいつも一人なので、犬でも飼えば寂しさも紛れるかも知れない、そう僕は考え、その夜、父と母に相談
すると、意外とすんなり同意を得る事が出来た。
次の週末が近づいて来た頃、ペットショップへ行くか祖父に訊いてみた。
「いや、やっぱり止めておく」と祖父はキッパリと言った。どうしてかを訊くと。
「良く考えてみたら、俺は躾が苦手だったんだ」僕は祖父の言ってる事が理解できず、何の事か訊くと。
「分からんか?俺は過去に躾で大きな失敗をしてるんだ。ほら、あれだ」と言って祖父が指を差す先には、テレビを見ながら大笑いする父の
姿があった。

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