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最終更新日:2019年12月10日
最終更新日:2019年12月10日
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第573話「雨の日に」

祖父は、雨に打たれる庭を窓から眺めると、ため息交じりに言った。
「それにしてもよく降るな。雑草があんなに伸びちまって」連日の雨で、祖父も身体を持て余している様だ。
「裏の爺ちゃんと碁でもやって来たら?」
「最近は、毎日の様に二人で碁を打ってるんだ、さすがにもう飽きたな」
「俺だって飽きたわ」 ふと振り返ると、裏の爺ちゃんが立っていた。
「それにしても、こう雨ばっかりじゃ気が滅入るな」
「ああ全くだ。健太は?」
「今日は、娘が休みだからヨーカドーに行ったよ」健太とは、裏の爺ちゃんの孫で、悪ガキの四歳児の事だ。
毎週、日曜日になると必ず家に遊びに来る。祖父は守りをしているつもりの様だが、端から見ていると祖父の方が遊ばれている感じがしないでもない。
「そっか、買い物か」ちょっぴり寂しそうな祖父。
「だから俺が来てやった」と言ってから、裏の爺ちゃんは僕の方を見ると。
「いつも健太の面倒見てくれてありがとうな」
「いや、俺じゃなく、ほとんど爺ちゃんだから。時々喧嘩してるみたいだけど」
「何せ精神年齢が同じぐらいだからな」
「自分の孫を人に押し付けて、よくそんな事言えたもんだな」と憤慨する祖父。
「じゃ、今度からは俺が面倒見る事にするかな」
「ちょ、ちょっと待て、何だ、あれだ、お前一人だけじゃ大変でないか?好きなパチンコだって行けないぞ」
「パチンコより孫の方が大事だ。いらん心配するな」
その時、健太の声がした。どうやら帰った様だ。
「源じい、オロナイン何処にあるんだ?」源じいとは裏の爺ちゃんのことだ。
「そんなもんどうすんだ?」
「この金魚の肌がガサガサだから塗るんだ」健太の手には、口を開けてぐったりとした金魚が・・・。
「バカ!出したらだめだ!それはそういう種類なんだ」と言って裏の爺ちゃんは慌てて健太の元へ走り寄った。
それを見た祖父は、満足そうに微笑んで言った。
「ほらな、だからあいつじゃ守りは無理なんだって」

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