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最終更新日:2024年04月12日
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第119話 「死にたくなる時」

社員Aが仕事でミスをして珍しく落ち込んでいた。
「元気出せって、たまたま運が悪かっただけだって、お前の責任じゃ無いよ・・多分」と言うB。
「多分?多分って言いました?」Aが突っかかる様にしてBに言った。
「あっ、聞こえた?ご免。多分じゃなく、きっとだな」
「同じ事じゃないっすか!」
「同じじゃないよ。多分ときっとは」
「ねえ、Cさん」とBは隣りの席にいるCに言った。
「うん、そうだな、違うと思うな・・・多分」
「多分って、それ洒落ですか?」BとCは楽しそうに笑ってる。
「酷いじゃないっすか!人の不幸をそんな風に喜ぶなんて」Aが怒った。
「別に喜んじゃいないよ、お前もそうやって、段々大きくなって行くんだなって思ったら、なんだか嬉しくなってな」とBが言った。
「そうそう、俺達も最初はそうだったんだよ。営業マンってえのは、お客さんに怒られて成長して行くもんなんだ」とCが最もらしい事を言う。
「そうなんすか?」
「そうだよ。怒られてなんぼだって」とB。
「怒られている内は、まだまだって言う事っすかね?」
「そうよ、お前も今の内にどんどん怒られておけ、怒られた数だけ成長するもんだ。なあ」とCがBの肩を叩き、大声で笑った。
「だからBさんとCさんは、いつまで経っても平社員のまんまなんすね。この間も怒られてましたもんね」
「まっ、まあな。俺達も成長段階なんだって」言葉に詰まりながらCが言った。
「それじゃ僕と同じじゃないっすか、ホント更に落ち込むよな、これからお客さんに謝りに行かなきゃなんないし、死にたい気分っす」
「そうそう、俺も最近死にたいと思うんだ。昔はそんな事考えた事もなかったのに」深刻そうにCが言った。
「マジっすか?どうしたんっすか?」AとBが真顔で聞く。
「いやな、毎晩風呂から上がる度、鏡に映った自分の体型を見て、いつもそう思うんだ。死にたいって」

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