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最終更新日:2024年04月19日
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第132話 「前世」

社員AとBが話しをしていた。
「この前のあれ、どうなりました?」とA。
「おお、あれか、何とかなったよ。お前のお陰だよ。ホント助かったよ。ありがとな。それより、あの後あそこに行ったのか?」とB。
「勿論、行きましたよ。大変だったんすから」とA。
周りの社員は何の事を話しているのか全く分からない。
「お前達の会話って殆ど暗号だな。「あれ」とか「あそこ」とか、それでお互い通じるんだから凄いよな。まるで熟年夫婦見たいだな。俺だってまだまだ家のやつとはそんな会話は出来ないよ」とC。
「そうっすか?僕らは普通に会話してるんすけどね。もしかしたらBさんとは、かなり愛称が良いてことなんすかね」とA。
「・・・・」B。
その日、ABCの三人が仕事帰り飲みに行った。
三人が行きつけのスナックに行くと、店の女の子が言った。
「今日ね、前世を見て占うってお客さんが来てるから、あなた達、見てもらえば?」
「面白そうっすね。是非見て貰いたいな」とA。
「俺は信じないね」とB。
そんなことを言ってる内に店の女の子が、カウンターで飲んでいた一人の男性を連れて来た。何だかよく分からないまま三人は挨拶をし、Aから占いが始まった。
「あれ?あなた達は前世で夫婦だった様ですね」と言った瞬間。
「うお~凄い!びったりじゃん。な、だから俺言ったべ、お前ら熟年の夫婦見たいだってよ」と興奮するC。
「いえ違いますよ。貴方とこの方が夫婦だったってことですよ」と言ってCとAを指差して占い師は言った。
「えっ?Aと俺が?」とC。
「Bさんは?」と聞くA。
「貴方は、水が好きじゃないですか?水の流れる音とか、何か水生生物を飼っていませんか?」とBに聞く。
「はい、金魚を飼ってます。それに水の流れる音とかは大好きですね」とB。
「じゃ何?Bは魚?」とC。
「いえ、苔です」
「コケ?」と驚くAとC。
「川底に沈んでる石に付いた苔です」

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