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最終更新日:2024年03月28日
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第147話 「正直者?」

ある日、社員Aが頬に引っ掻き傷を付けて出社した。
当然、皆から突っ込まれる。「おい、どこのお姉ちゃんに手を出したんだ?」Bが笑いながら言った。
「せっかくのイケ面が台無しだな。気の強い女にでも手を出したのか?」笑いながらCが言った。
「そうなんすよ。ちょっとしつこかったかなって反省してます」とA。
「えっ?何?本当に女に引っかかれたのか。お前みたいなイケ面でも時にはそうなっちゃうの?」とC。
「何だか嬉しそうっすね」
「そりゃそうだよ。イケ面でも嫌がる女が居るって事だけで、我々の励みになるってもんだ。なあ」と言ってBの肩を叩くC。
「我々ってCさんと誰の事ですか?」憮然としながらBが言った。
「で、どんな女だ?美人?」Cは好奇心いっぱいの顔でAに聞いた。
「そりゃ美人っすよ。スタイルだって抜群っす。色黒で毛深いですけどね」
「毛深い女???」BとCは怪訝そうな顔でAを見た。
「タンゴですよ。Aさんが飼ってる猫です」女子社員が話しに割って入った。
「タンゴ?黒猫のタンゴか。フン、安易な名前付けやがって、下らん」そう捨て台詞を残すと、Cはさっさとその場から離れた。
「家のタンゴは不思議な猫でさ、俺が嫌いだなと思ってる人がタンゴに触ろうとすると、怒るんだ」
「猫ってそういう不思議なとこありますよね。私も飼ってるから良く分かります」
「偶然だろ」Bが言った。
次の日、Aは帰宅した後、女子社員にタンゴを見せる為、会社にやって来た。
まだ何人かが残業をしていた。
「おっ、可愛いな」とC。
「本当に美人ですね」と言って女子社員が抱っこした。
「黒猫ってこんなに綺麗なんだ」と言ってBが触ろうとした時、タンゴは凄い形相で毛を逆立て、威嚇した。
「えっ?他の人は大丈夫なのに何で?俺だけ?」
少ししてBは何か思い出した様に大声でAに言った
「あっ!お前!まさか・・」
その時Cがポツリと言った。
「偶然じゃなかったな」

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