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最終更新日:2024年04月25日
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第160話 「ダメな人」

友達三人で久し振りに飲む機会があった。
「きゅうじんくんに募集広告出したろ?お陰で結構面接したいって電話が来たんだけどさ、面接の日時を約束しても、半分近くの奴等がすっぽかしやがってよ。こっちは、忙しい中、時間を割いて待ってるのに、どうなってんだ?最近の若い奴らはよ」Aが言った。
「何処の求人誌もそういうのって多い見たいだな。でもどうだった?良い人は見つかったか?」僕が言った。
「残りの半分は皆ちゃんとした人で、本当なら一人しか募集してなかったんだけど、中々絞りきれなくてな、結局二人採用したんだ」
「非常識なのって若い奴らだけじゃないぞ。逆に年配者の方がたち悪いかも」とBが言った。
何故か聞くと。
「うちの会社で募集した時に定年退職して再就職したいって人が面接に来たんだ。うちと同じ業界に居た人で、そこの会社の支店長だった人でさ、どうしても昔やっていた仕事がしたいって来た訳よ。歳は六十八歳なんだけど、うちは定年も無くしたし、歳のわりには元気で、やる気もある様に見えたんで散々迷った挙句、他の人を断ってその人を採用しんだ。ホント喜んでくれてさ、頑張りますって事だったんだけど、出社日になっても来ないから電話したら、やっぱり働くのやめるって言って一方的に電話を切りやがってさ。六十八歳だぞ。呆れちゃうだろ?」
「でも、勿体ないよな。お前んとこ結構給料良いのにさ。それにそんな高齢で雇ってくれる会社無いぞ。うちの会社から見たら仕事だって楽そうだしさ」とA。
「年齢は関係無いって事だな。若くたってちゃんとしてる人はしてるし、年取っててもダメな奴はダメって事だよ」と僕。
「良かったじゃん。変なの雇わなくてさ。よし、ここの飲み代はBに任せよう」と言ってAは残り少ないビールを飲み干すと立ち上がった。
「ち、ちょっと、どう言う事だよ」とB。
「だって、さっきお前の会社給料が良いって言った時、否定しなかったろ」

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