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最終更新日:2024年04月19日
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第183話 「尊敬する人物」

昼休みの社内でこんな会話になった。
「日本の歴史上の人物で好きな人って誰ですか?」
女子社員が加藤に聞いた。
「俺は信長が好きだな」
「山本さんは?」
「そうっすね。僕は山本五十六なんか好きっすね」
「羽賀さんは誰が好きっすか?」と山本が聞いた。
「そりゃ、黄門様だよ」
「エッ?黄門様って水戸光圀の事っすか?」
「それ以外に誰が居る」
「何で水戸黄門なんすか?」
「だってお前、黄門様は日本中を旅しながら、悪代官とかを懲らしめた人だぞ。充分尊敬に値するだろ」
「それってマジで信じてるんすか?」と驚いた顔で聞く山本。
その時、何故か加藤が羽賀の助っ人に回った。
「あの番組って結構爽快だよな。俺も好きだよ」と言って山本の顔を見て一瞬片目をつぶって合図をする。
「そ、そうっすね。僕も好きっすよ。子どもの頃に爺ちゃんと良く見てましたからね」と山本が話しを合わせた。
不思議そうな顔をしている女子社員に、今度は山本が羽賀に見えない様に片目をつぶって合図する。
「わ、私も昔し、お婆ちゃんと一緒に見てました。日本人ならではの、義理や人情とかがあって、私も好きですね」
いつの間にか話しの内容が、水戸黄門の話しに変わっていた。
すっかり上機嫌になった羽賀は加藤に言った。
「やっぱり、午後からの仕事は俺が行って来ますよ。加藤さんも他の仕事で忙しそうだし」
「おっ、良いのか?悪いな」
「いえいえ、お互い様じゃないですか」と言って羽賀は上機嫌で午後の仕事に出掛けて行った。
「そういう事だったんすか」と山本。
「単純で良いね。あいつは」と笑いながら言う加藤。
「仕事って羽賀さんでも良かったんすか?」
「うん。クレーム処理だし」
「エッ!それって羽賀さん知ってるんすか?」
「知らないだろうな」
その時、会社の玄関から羽賀の鼻歌が聞こえて来た。
「じ~んせい楽ありゃ苦もあるさ~」

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