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最終更新日:2024年03月29日
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第201話 「猛暑対策」

営業先から加藤が会社に戻って来た。
「いや~、おい、暑いな。今年はどうなってんだ?外歩いてたら体に火が点くそうなぐらい暑いぞ。四十度以上あるんじゃないか?」
「マジでありそうっすよね。今日の予想最高気温は三十二度だそうっすよ」とエアコンの利いた社内で涼しい顔をして山本が言った。
「ここは天国だな」
「そうっすね。今年はエアコンがないと、きついっすよね。ここんとこ毎日三十度を越えてますしね」
「暑いから家には帰りたくないな」
「家にエアコン無いんすか」
「無いよ、そんな贅沢品」
「昔と違って、今はそんなに高くないっすよ。それに加藤さんとこって大家族だから、余計に暑いんじゃないっすか?今年はまだまだ暑い日が続くみたいなんで、買ったらどうっすか?」
こうして加藤はエアコンの購入を決めた。
「昨日電器屋に行って買っちゃったよ。今は結構安いんだよな。エアコンってさ」
「いつ付くんすか?」
「今週の土曜日に取り付けしてもらう事にした」
「今年は猛暑でエアコンや扇風機が品薄だって聞いてましたけど、良かったすねあって。皆喜びますよ」
「うん。家族には当日迄内緒にしておこうと思うんだ」
そして待ちに待った土曜日がやって来た。
その日は、子ども達五人と加藤だけだった。時間よりかなり早く電器屋がやって来た。子ども達は大騒ぎである。エアコンの設置を終え、説明を聞いていると玄関のチャイムが鳴った。
「毎度様です。○○電器ですけど、エアコンの取り付け工事に参りました」
「えっ?何?お宅には注文してませんけど」と言って加藤は納品書を見ると、父親のサインがしてあった。
「あっ?ちょ、ちょっとお宅はどこだっけ?」と、今設置した電器屋に聞く。
「うちは△△電器です」同じくサインを確かめると、奥さんのサインが・・・。
「俺が頼んだのは××電器なんだけど・・・」
ちょうどその時、三回目のチャイムが玄関に響き渡った。

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