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最終更新日:2024年04月25日
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第233話 「自戒自粛」

友達三人と酒を飲んだ。
長い間無職のAが言った。
「何か良い仕事ないか?」
「お前さ、今までに何回仕事変えた?」Bが言った。
「結構職歴は多彩かもな」
「かもな、じゃなくて多彩なんだよ。もう少し我慢ってものを知った方が良いぞ」と、突き放す様に言うC。
「今迄に色々な仕事をして来た事でスキルアップにも繋がって来てるんじゃないかと思うんだけどな」
「お前ね、若い時期ならスキルアップも良いかも知れないけど、いつ迄続けるんだ?もうそんな歳じゃないだろ」と呆れ顔で言うB。
「やっぱさ、男は夢を持って生きないとな。将来は沢山金を稼いで立派な家に住むのが夢だからさ」
「サラリーマンじゃそれは無理だろう。実業家でもなけりゃさ。そうだ、お前自分で何か商売でも始めたら良いんじゃないか?人に使われるのが嫌いみたいだし、それだったら今迄のスキルを行かせられるんじゃないか?」と言うC。
「俺もそれは考えたさ、でも妻子持ちじゃ、やっぱ現実路線を行くしかないなって思うんだ」
「お前さ、言ってる事が何か滅裂だな。さっきは夢がどうのって言ってたくせに。今度は現実路線って何だそれ」とBが言う。
「お前さ、奥さんの給料が良いからって、それに甘えてるんじゃないか?」とC。
「正直言ってそれはある。俺が働かなくても食って行ける訳だしさ、でもこのままじゃ絶対ダメだって事も分かってるんだけど・・・」
「おいおい始まったよ。泣き上戸が」とB。
「泣いたってダメだっての、紐見たいな生活してるのは事実なんだからさ」と更に追い討ちを掛けるC。
今迄の会話を聞いていた僕は、BとCに言った。
「Aに言ってる事が、全て自分達の事って訳か」BとCは同時に頷いた。
「えっ?どう言う事?」と狐に摘まれた様な顔のA。
「俺達も無職なんだ」とB。
「と言う事は、仕事してるのは・・・」と言って三人が僕の顔を見る。嫌な予感がするのと同時に三人が言った。
「ご馳走様で~す!」

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