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最終更新日:2024年03月28日
最終更新日:2024年03月28日
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第293話 「思 惑」

 帯広本社から釧路支店に出張する事になった山本と羽賀。車で片道二時間。
「釧路の事務所って引っ越ししたんすよね」
「うん、駅裏にな。今度は広くて良い事務所だぞ」
「それじゃ幣舞橋を渡った所にある、あの変てこなロータリーは、もう走らなくて良いんすね」
などと会話しながら車を走らせていると、昼近くになっていた。
「今日は仕事が終わったら何か美味い物でも食いに行こう」羽賀が言った。
「それじゃなきゃ釧路に来た意味がないっすもんね。やっぱ炉端っすよね。釧路は詳しいんっすか?」
「いや、全然」
「美味しいところってどこっすかね」
「釧路の支店長も巻き込んで行っちまえば、それなりの店にありつけるから心配しなくても大丈夫だって。あっ、そこそこ、そこの駐車場に車入れて」羽賀が指を差しながら言った。
「ここで昼飯にしよう」店内に入り、二人はスパゲティーを注文すると、鉄板の上に乗った熱々のスパゲティーが出てきた。
「普通、鉄板の上に乗ってるのって、ハンバーグとかステーキじゃないっすか?これって変わってますね」
「でも釧路じゃ結構ポピュラーみたいだぞ」
二人は昼食を済ませ、間もなく事務所に到着した。仕事が終わり、気付くと六時過ぎだった。
「支店長は遅いっすね」
「今日は帰って来ませんよ」と釧路支店の女子社員。
「えっ?そうなの?」と慌てる羽賀。
「今日は北見と網走方面に行ってるから泊まりだよ」と釧路支店のAが言った。
「じゃさ、皆でこれから飯でも食いに行かない?」と羽賀が言ったが、急だったもので、皆それぞれに用事があるらしい。
「じゃ、何処か美味しい店って知ってます?」と山本。
「カレーの美味しい店があるから行ってみたら?」と釧路支店のBが言った。
「カレーっすか?」と山本
「インデアンって言うカレー屋」一瞬絶句する二人。
気を取り直して羽賀が言う。
「それ、帯広が本店だから」

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