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最終更新日:2024年04月19日
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第303話 「床屋VS美容室」

最低賃金変更のポスターが会社に送られて来た。
「七百十九円って、結構な値上がりっすね」と山本。
「十四円も値上げってちょっと辛いよな」と羽賀。早速電卓をたたき始める山本。
「一日八時間働いたとして百十二円の増額で、ひと月に二十日間働いたとしたら、月額二千二百四十円。給料払う側としたら確かに辛いっすよね」
「貰う方は良いけど、どうなんだろ?景気が悪いのに雇用側の経費ばかりがかさむって問題じゃないか?」
「そうっすよね。人を増やしたくても増やせないって企業も出て来ちゃいそうっすよね」
「でもさ、最低賃金千円を目指しているわけだろ?今の政権ってさ」
「確かマニフェストにそんな事を書いてましたね。でも、それはもう無理っすよ。今度の選挙で政権が変わるのは確実っすからね」
そこに加藤が来て言った。
「まるで床屋の親父と客の会話だな。その内に尖閣とか竹島問題が出て来るんじゃないのか?」
「加藤さんは床屋に行ってるんすか?」山本が聞いた。
「え?何で?行くよ。みんな床屋行くだろう」
「いえ、僕は美容室っす」
「あっ、そうか。今の若い奴等は美容室に行くんだな。家の息子もそうだもんな」
「羽賀さんはどっちに行くんすか?」
「俺も床屋だな。男なら床屋に行くべきだ。美容室は女の行くとこだろ」
「そんな事ないっすよ。お洒落をするっていう意味じゃ、男も女も関係ないっす」
「お前のその髪はパーマ?」と加藤が山本に聞いた。
「いえ、カットだけっすよ。カットだけだから床屋よりも安いと思いますけど」
「そっか、安いなら俺も美容室行こうかな」と加藤、
「いや床屋ですよ」と羽賀。
「お前はカットするだけ髪が無いからな」と笑いながら言う加藤。その時タイミング良く女子社員が言った。
「印刷して見て分かったんですけど、ちょっとこの紙薄過ぎませんかね」
それを聞いた羽賀が言った。
「何だって!誰の髪が薄過ぎるって?」

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