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最終更新日:2024年04月19日
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第306話 「ネタ切れ」

きゅうじんくんの締切日。 「次週、掲載予定の三〇六話ってできましたか?」山本が僕に言った。
「いや、まだなんだ」僕は集中していたパソコンから目を外すと山本に言った。
「えっ?まだって、今日が締め切りっすよ」
「知ってるよ。でも無いんだよ。最近、ネタになる様な出来事がさ」
「そりゃ困ったっすね」
「最近は、とんとまともなもんだからさ」
「えっ?誰がっすか?」
「ネタ元の三人がだよ」
「三人って羽賀さんと加藤さんともう一人は誰っす?」
「また、すっとボケた事言って」
「そうっすよね。僕っすね。でも困ったっすね。作者が急病って事にして休みにしちゃいましょうか?」
「いや、今迄どんなに忙しい時でも休まないで書き続けて来たし、それだけは絶対に避けたいな」
「そうっすよね。でもまだ今日は時間があるんで頑張って下さい。その内、僕以外の二人が自然とネタを提供してくれるかも知れないっすよ」
「そうだと良いんだけどな」そんな事を言っていたら、加藤が営業から戻って来た。
「加藤さん。何か面白いネタはありませんか?」山本が食いつく様に言った。ちょうどその時電話が鳴り、加藤がとった。
「おお、どうした?何?事故った?怪我は?うん、うん。バカだね~お前は。分った。場所は何処なんだ?」
「誰が事故ったんすかね」山本と僕は加藤の電話に釘付けになる。
「俺、これから仕事が入ってるから、変わりに山本を行かせるから」と言って加藤は電話を切った。
「羽賀がさ、事故ったって」
「怪我は?」山本が聞いた。
「怪我は無いし、車も大丈夫だってよ。よそ見して運転してたら、路肩に落っこちたんだってよ」
「綺麗なお姉ちゃんにでも見とれてたんすかね」
「ありえるな」と僕。
「ほら、やっぱり提供してくれたじゃないっすか。一緒に行きますよね」と山本がニヤケながら僕に言った。
「うん。行く行く絶対行く」

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