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最終更新日:2024年04月19日
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第324話 「2軒目の店①」

 山本、羽賀、加藤の三人が久し振りに飲みに出た。
二軒目のスナックは初めての店だった。かなり羽賀は酔っている。三人を出迎える店の女の子を見て羽賀が言った。
「平均年齢が結構高めですけど良いですよね」そう言ってボックス席までよろけながら歩くと、崩れる様にソファーに腰を下ろした。
「最近は随分と深酒する様になったよな」羽賀を見て加藤が山本に言った。
「そうっすね、前はこんなんじゃなかったんすけどね」
「最近、何か辛い事でもあったんじゃない?」おしぼりを手渡しながら店の女の子が言った。風邪気味の様で、声が少しかすれていた。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」加藤がおしぼりを受け取りながら言った。
「また黄門か」と加藤。
「やだ〜っ、肛門って・・お尻がどうかしたの?」店の女の子が聞いた。
「水戸黄門だよ」と加藤。
「何だ、そっちの黄門か」
「知ってる?」と山本。
「そりゃ知ってるわよ。徳川光圀でしょ?」
「徳川?」と加藤。
「そう、水戸藩主だったから通称、水戸っていうのよ。日本でラーメンを初めて食べた人って言われてるのよ。それに結構変わった人でね、○×△□※●※△■・・・・ねえっ、笑えるでしょ?」
「・・・・・」加藤
「・・・・・」山本。
羽賀は座ったまま寝てる。
「あら、ご免ね。歴史の話には目がなくて、つい熱くなっちゃうの」と女の子は笑いながら言った。
「また悪い癖が出たのね。この子ね、教員免許持ってんのよ。高校の先生してたのよ」と言うママもの声も少しがさついていて、風邪気味の様だった。
「おいおい、風邪うつさないでくれよ」と加藤。
「そうなのよ。風邪引いちゃった見たいでさ、今日お店に来る前に計ったら、三十八℃あったのよ」とママ。
「大丈夫かよ」と加藤。
「大丈夫よ。これからアルコールで消毒するんだから。あらっ?もう授業の方は終わったのかしら?」
女の子の方を見てママが言った。
つづく

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