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最終更新日:2024年04月12日
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第348話「律子さん17」

 今日は、随分みんなピッチが早い。時間はそんなに経ってないのに、結構酔いが回ってる。
「あ~っ、これ家の息子と同じ位の大きさ」とソーセージを見てA子が言った。
「え~っ?こんなに大きいの~?」 と驚くB子。
「デカ過ぎよ、家の旦那だって、こんなにないわよ~」と大笑いするD子。
何なのかしら?この品の無さは、昔はこんなじゃ無かったはず。年々何かを失って行く様な気がする。
「律子の旦那はどう?」とC子が笑いながら言う。
「こんなにないわね」こういう低俗な会話は嫌いだけど、何とか皆に合わせる。
「そうよね。ぎゃはははは。えっ?中一なの?デカ過ぎじゃない?今からそんなんじゃさ」と笑うC子。
私はソセージの皿にマスタードを乗せた。
「あはははは、あんたそんな先っぽに何で辛子置くのよ~ひわい過ぎるじゃないの」と大声で笑うA子。
更に里芋やらパセリを乗せて盛り上がる。余りにも騒ぎすぎる為か、隣りの席の男性がつい立ての横から怪訝そうな顔で見ていた。
「ちょっと、もう少し静かにしなさいよ。近所迷惑よ」と私が言うと一瞬静かになるが、少しするとまた同じに。そんな中、私の向いに座っているB子がつい立てを指差し、小声で言った。
「イケメン。凄いイケメンが居る」と言って独身のC子と席を代わった。
早速C子は横を覗くと、OKのサイン。何がOKなんだか。
その時、隣りの席のサラリーマン風の男性三人が立ち上がった。確かに一人は若くてイケメンだが、家の旦那には遠く及ばない。
「お帰りですか?私達うるさかったかしら?」とC子はイケメンに声を掛けた。
「いえ、そんな事ないっすよ」イケメンは爽やかな笑みを浮かべると、連れの二人と一緒に店を出て行った。
それから少しして私達の女子会も終了した。
家に帰ると、旦那が自分で食べた食器を洗っていた。
「ダーリンただいま」と言ってほっぺにブチュ。
「何だよ!酒臭いなもう」
「何よ!中一以下のくせに」

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