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最終更新日:2024年04月19日
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第384話「ダメ亭主1」

「今年の俺は何をやっても上手くいくんだって」とAは一杯目のジョッキを飲み干すとこう言った。
「今年は運が良いってことか?」Bが疑心に満ちた目で言った。
「そう。人生の中で何度もないほど幸運な年なんだってさ」
Aは最近、占いにこっている。何でも友達の奥さんが占いを趣味でやっていて、これがまた良く当たるらしい。
「へ~そりゃ凄いな。今年一年大切に過ごさなきゃな」と僕が笑いながら言った。
「宝くじでも買ってみたらどうだ?」とB。
「そう思って、今年になってから毎回買ってるんだけどさ、毎回当たるんだよ」
「三百円だろ」と言って笑うBと僕。
「三千円とか一万円」
「大した運じゃねえな。俺も2回連続で一万当たったことがあったぞ」とBが笑い飛ばす。
「いやいや、これからだよ」と言って笑うA。
「そういう事じゃないと思うな。いくら運が良くても努力をしなきゃ運は向かないんだよ。今年運が良いっていうのは、自分なりに一生懸命に努力すれば報われるってことじゃないか?宝くじで一攫千金を当てるんじゃなく、まずは努力ありきだと思うな」と僕。
「そう、そうなんだ努力だよ。お前良いこと言うね。あっ、お姉さん。生3つとエビチリと小籠包をお願い」と言ってBは、空の  ジョッキを店員に差し出した。
「そっか、努力か・・・」と、少し落ち込むA。
「お前って努力とか継続とか嫌いだもんな」と僕。
「そう、何かの目的を達成する為にコツコツ努力したり、それを継続させたりすることが苦手だ」とA。
「だからお前はいつまで経っても中途半端なんだ。今一番お前に必要なことって何か分かるか?その為に一生懸命努力を続ける時が正に今なんだぞ」とB。
「俺に今必要なことって何だ?」と必死で考え込むA。
それを見てBと僕は、ほぼ同時に溜め息をつくと声を揃えて言った。
「仕事だろ!早く見つけろよ!仕事!」   つづく

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