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最終更新日:2024年04月19日
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第401話「バドミントン1」

加藤が山本に言った。
「秋だな」
「秋っていうより、もう冬っすよね。11月ですし」
「冬って言葉は嫌いなんだよ。雪が降るまで冬っていう言葉は使いたくない」
「まあ、気持ちは分かりますけどね」
「秋だし、何か運動でもしなきゃな」
「どうしても秋にしたいんすね。普段してないのに急に運動することもないじゃないっすか」
「いや、秋は運動をしなきゃダメだ。今年はゴルフには行ったのか?」
「一回だけでしたね」
「ほら、運動不足だ。今日はバドミントン大会をやろう」と急に突拍子もないことを言い出した加藤。
「今日って月曜っすよ。週の初っ端から身体を酷使するって、やばくないっすか?それに何でバドミントンなんすか」
「お手軽にできる運動って言ったらバドミントンだろ」
仕事が終わって6時ちょっと前、辺りはすっかり日が暮れていた。
「何で、俺も参加しなきゃならないんですか?」黒いジャージの上下を着た羽賀が、市民体育館の前で加藤に対してごねている。
「運動不足を解消する為だ」
「毎日、自転車で通勤してますから運動はしてますよ。加藤さんと一緒にしないで下さい」と文句を言う羽賀。
しかし、何だかんだと言いながらも加藤、羽賀、山本と女子社員の4名は、この日久し振りに身体を動かし、たっぷり汗をかいた後、焼肉を食べ、ビールをたらふく飲んでから家路に着いた。
次の朝、笑いながら加藤が山本に言った。
「何だよ、だらしないな」
「加藤さんは大丈夫なんすか?」顔を歪めた山本が驚いた様子で加藤を見た。
「お前達とは鍛え方が違うんだよ。あれしきの事で笑っちゃうよ。いかに普段身体を動かしてないかって事だな」山本の身体には、昨日のバドミントン大会の結果が筋肉痛として、しっかり表れていた。
「歳を取ると、一日置いて来るって言いますよ」と女子社員がお尻の辺りを擦りながら言った。つづく

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