連日の猛暑も一段落して今日は比較的涼しい日となった。
「今年から、35℃を超えたら猛暑日って言うんだって」社内で誰かが言った。
「北海道じゃ、まず有りえないんじゃないか？」
「でも、昨日は32℃だったし、あながち無いとは言い切れませんよ」
「昔は、北海道でエアコンなんか必要なかったのにな。地球温暖化って言うやつの影響かな」
「そうですね。二酸化炭素なんかの影響らしいですね。北極の氷とかも溶けて来てる様ですから」
「でも、外は涼しいのに、やけに会社の中が暑くないか？ほら、温度計が30℃にもなってるよ」
「ここに居る社員の二酸化炭素が影響してるんだよ。社内温暖化だなこりゃ。窓開けて空気の入れ替えした方が良いな」と言って皆で社内の窓を開けると、窓からそよそよと涼しい風が入って来た。
一時間ほど経ったが、温度は31℃になっていた。
「あれ？おかしいな。温度が逆に上がってるぞ」
もう我慢できないと言って誰かがエアコンのスイッチを入れた。窓を閉めて、エアコンの温度設定を最低にするが、思ったほど室温が下がらない。
「おかしいな。エアコンから冷たい風出てるのにな」その時、誰かが言った。
「あっ、だってストーブから温風出てるもん」