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最終更新日:2024年04月19日
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第627話「マーちゃん60」

たくさんの空き皿を見てマーちゃんが言った。
「結構食べれちゃうもんですね。デザートにメロンもあるんですよ。食べましょうか」とマーちゃんが笑う。
「えっ?まだ食うの?」
「こういうのって別腹っていうじゃないですか」
「それは女子だろ」
「そうなんですか?じゃ、もう無理ですか?」
「いやいやメロン好きだし食べる」僕らは更に食べる。
「いや~いやいや、食ったな~腹が大変だ」僕が膨れた腹をポンポンと叩く姿を見てマーちゃんが笑う。
また少し暑くなってきた。
ベランダのカーテンをめくると、四階から見る夜景が意外と綺麗な事に気付く。
窓を開けると、またペトペトと眠気を誘う雨音が・・。
何気に寝転がると、フッと意識が飛ぶ。
そして気付くと、夜中の十二時を過ぎており、既に二時間ほどが経っていた。
テーブルを挟んで僕の対面に座っていたマーちゃんも、僕につられた様で、気持ち良さそうに眠っている。
僕はぐっすりと眠ったマーちゃんをベッドに運び、テーブルの上を片付けると、押し入れから客用の布団、といっても、ほとんど僕の布団を敷いて眠りについた。
翌朝、マーちゃんが台所で立てる音で目が覚めた。
「お早うございます」
「おはよう、あれ?まだ帰ってないの?」
「はい、会社の方の家にでも泊ってるんだと思います」
「泊まるなら泊まるって連絡くれても良いのにな」
「いつもは連絡くれるんですけどね。きっと飲み過ぎて忘れたんじゃないですか」
「一日遅くなっちゃったな」
「早く帰るって言ったのに、自業自得ですよ。でも冷蔵庫にケーキがあるので」
何気に携帯を見ると何故かマナーモードに・・・・
たくさんの着信とLINEが来ていて、全てマーちゃんの父親である僕の友達からのものだった。
『お~い!携帯に出てくれ~』
『寝たのか?鍵開けてくれ!』
『開けて下さ~い。お願いしま~す』
『今年の誕生日は車中泊です。もし気が付いたら駐車場でも見てやって下さいな。おやすみなさい』
「えっ、うそ・・・あいつ家の鍵って持ってないの?」
「鍵を落としたとかで今日、合鍵を作る事になってます」
「ここの家の電話は?」
「壊れたので近々買いに行く予定なんです。どうしてか最近は色々な物が壊れちゃって」
「じゃあ昨日、玄関の鍵がかかってなかったのは・・・・」
「インターホンも壊れてるので、お父さんが帰ってもいい様に開けておきました」

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