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最終更新日:2024年04月19日
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第669話「このこどこのこ4」

サトルは仕事から帰って来るや、直ぐにミツキのカゴを覗き込んだ。
「あらら随分と可愛いでちゅね~この子はどこの子だろう~。ああ~ミツキだ~ハ~イ!パパでちゅよ~。良い子にちてまちたか~」
早くも親ばかの片鱗を見せるサトル。
「俺がずっとミツキの面倒を見てたんだ」と健太。
「おっ、君は・・源造さんとこの健太君だったね。ミツキの面倒を見てくれてありがとう」
「うん、でも健太でいいよ。お前、俺より年上だろ?」
「えっ?ああ、結構年上かもね」と笑うサトル。
「何でそんなにでかい?」
「えっ?俺?子供の頃、牛乳をよく飲んでたからかな」
「俺も牛乳いっぱい飲んだら大きくなるかな?」
「うん、きっとなるよ」
健太はニッと笑ってキッチンへと向かうと、帰ったばかりの母に。
「おばさ~ん!牛乳~」
新聞を折りたたみながら祖父がサトルに言った。
「ミツキは手の掛からん子だな。こいつの時とは偉い違いだ」と僕の方を見て笑う祖父。
「え~っ、俺ってそんな大変だったの?」
「やっと寝かせて、ちょっとでも音を出すとオギャ~だ。神経質な子だったな」
「それに比べればミツキは楽なもんだぞ」
夕食の支度ができた様で、母が健太に言う。
「健太、テーブルの上、方付けなさいよ」
「ハ~イ」牛乳を飲んだのか、口の周りを白くした健太が返事をする。
「アタルは遅いな」と祖父。
「もうそろそろ来る頃だと思うけど」ちょうどその時。
「こんにちは~」サトルより更に大きい弟のアタルが入って来た。あまりの大きさに健太が驚く。
「でっか~何飲んだ?」とひっくり返りそうなくらいに顔をのけ反らせてアタルを見上げる健太。
「えっ?ちょっとビール飲んで来た。分かる?」と健太を見てアタルが笑う。
健太はキッチンに居る母の元へ向かうと大声で叫んだ。
「おばさ~ん!ビール」 つづく。

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