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最終更新日:2024年04月19日
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第73話 「年末ジャンボ2」

「それじゃ、皆でお金を出し合って宝くじを買うってのはどうでしょう?当たったら均等割りってことで」
早速、部長は財布を取り出すと、Bに現金を渡した。こうして結構な金額がBの手元に集まった。その中には、付き合いで生まれて始めて宝くじを買うAの分も含まれていた。
仕事始めの日。部長が金庫から分厚い宝くじの束を取り出し、皆に配る。当選の確認は、Bが当選番号を読み上げ、各自が割り当てられた宝くじをチェックするという方法で実行した。お決まりの三百円が当たったと言う声がチラホラ聞こえ、三千円も少しと一万円が二人。残り三分の一となり、全員が諦めモードに入ろうかという矢先、Aの様子がおかしくなった。
「もう一回、今の番号言ってくれ」鼻息も荒く、殺気さえ感じられた。言われるままにBがもう一度読み上げる。異常事態に社内は静まり返り、Bの声だけ響く。
「うんげ?#!**!」Aは意味不明の奇声を発すると、宝くじを高々と持ち上げた。
「当たった?」と聞くB。
「にに、にゅ億」Aの言葉にしばし社内は歓喜の渦に包まれた。暫くしてBが、「嘘ッピー。Aさんの宝くじの番号を一枚だけメモってました?」その言葉に社内は一瞬静まり返ったが、次の瞬間、歓喜から一気に怒声と罵声に変化した。
「てんめーっ、新年早々」
この後Bがどうなったかは、ご想像にお任せします。

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