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最終更新日:2024年04月19日
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第99話 「最後の報酬 前編」~読者の声より~

 これは、読者の声に投稿されたものです。掲載枠の都合上、一部割愛しておりますので御了承下さい。
スタッフの皆さん。毎日のお仕事ご苦労様です。読者の声に投稿するつもりで筆を取りましたが、書いている内に、ついつい長くなってしまいました。毎週週刊求人を楽しみにしている人の中に、こんな人が居たんだという事を、是非スタッフの皆様にお伝えしたく、この手紙を送ります。何らかの形で読者の皆さんにもお伝え頂けたなら幸いです。
私の母は癌で余命いくばくもありません。若くして父と死に別れた母は、女手一つで私達三人の子どもを育て上げました。不器用で融通が利かず、男勝りで真っ直ぐな正確は、今迄の母の人生そのものでした。読書が好きな母は、体調が良い時は、いつも本を読んでいます。入院中の母にとっては、読書が唯一の楽しみなのです。
ある日の事、母に本を買うのを忘れ、間に合わせの意味でスーパーから持って来た週刊求人を渡しました。
「週刊求人?求人誌貰ったってどうしょうもないじゃない。働きたくたって働けないんだからさ」ムスッとした顔で母が言いました。
「これさ、求人の情報だけじゃなくて、掲示板とか読み物とか色々載ってて面白いんだよ。懸賞もあるしさ」
苦し紛れに思いついた事を私は言いました。この時から、母は週刊求人のファンになりました。求人欄はもとより、掲示板や爆裂空間、読者の声と、毎回隅々まで目を通している様でした。
「明日、発行日だから忘れないでね」これが日曜日に病院で私との別れ際に言う母の口癖となっていました。
ある日の事、私は母から一枚のハガキを預りました。
「これ出しておいて。千円が当たるかも知れないから」楽しそうに母は言いました。
私も毎日の様に病院へ行ってましたから、求人君探しを競争したり、話題も尽きること無く、楽しい日を過ごす事が出来ました。

つづく

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