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最終更新日:2020年01月18日
最終更新日:2020年01月18日
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第406話「ジジ」

祖父が神妙な顔で家に入って来た。僕がどうしたのかを訊く。
「いやな、隣りのじいさん、昔から金魚飼ってるだろ?」僕は隣りの家の間取りを頭の中に思い浮かべた。
居間とキッチンを仕切る様に大きな水槽が置かれていた。
「うん、あるね。結構でかい水槽だよね」
「最近な、あのじいさん金魚に話し掛けてるんだ」
「えっ?どんな風に?」
「誰かが水槽の傍を通ったら金魚がわっと寄って来るんだけどな、それを見て腹減ったのか?とか、お前は随分大きくなったな。とか言って話し掛けてるんだよ。大丈夫かな、あいつ」
「きっとそれだけ可愛がってるってことだよ。何だか微笑ましくて良いじゃない」
「犬や猫なら分からんこともないが、金魚だぞ」
「飼ってる人にとったら、金魚も犬も一緒なんだよ」
「そんなもんかな。俺には理解できんがな。ボケたんじゃなけりゃ良いけど」何だかんだといいながらも、一応は心配してる様だ。
「さっきホームセンターに行ったついでに一匹買って持ってったんだ。金魚。そしたら早速名前を付けてた」
「へ~っ、名前付けてるんだ。爺ちゃんが持ってった金魚はなんて名前なの?」
「ジジだ」
「ジジって可愛らしい名前じゃん。魔女の宅急便に出て来る黒猫の名前と同じだ」
「何が可愛いもんか。ジジイから貰ったからジジだってよ」そんな話しをしていると隣りのじいちゃんがやって来た。
「どうだジジの調子は?」祖父が笑いながら言った。
「ジジ?なんだそれ」
「あっ、なあ、やばいだろ、この爺さん」と僕の方を見て少し興奮気味に話す祖父。
「冗談だって、元気だよ」
その後、隣りのじいちゃんとお茶を飲みながら、しばし談笑する。
「それにしても大丈夫か?ここの爺さん」と隣りのじいちゃんに言われ、僕等は窓際にいる祖父を見た。
「そっかもっとか、たまにはサーボにも水をやらんとな」祖父は笑みを浮かべながら、自分の背丈程の柱サボテンに水をやっていた。

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