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最終更新日:2020年01月18日
最終更新日:2020年01月18日
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第581話「律子さん79」

ゆさゆさと主人に身体を揺らされて目が覚めた。
「何なのよ!うるさいな!」自分でも驚くほどの大声で主人を怒鳴ると、ベッドの上で上半身を起こした状態で主人が言った。
「まだ起こしてないよ」
「じゃなに?あら?地震?」揺れが徐々に大きくなる。
私達は固唾を飲んで様子を伺うが、揺れはやがて治まった。安心した私達は、再び眠りに就いた。
翌朝、ボイラーの電源が入らない。ポットも炊飯器も電源が入らない。ブレーカーでも落ちた?ちょうどその時、主人が起きてきたので早速、見てもらう。
「あれ?落ちてないよ」
「じゃ何で?停電なの?」
「地震のせいかもよ」と主人がスマホを見る。
「やっぱり停電だよ、地震で発電所がやられたみたい。北海道全域だってさ、復旧のめどもたってないらしい」
「朝ご飯どうしょう?お弁当も作れないじゃない」
「それより仕事にならないよ。電気が止まっちゃったらさ」ちょうどその時、課長から携帯に連絡が入り、自宅待機を告げられた。
主人にも会社から同じ様な内容のメールが届いた。
「冷蔵庫の中身どうしよう」
「腐っちゃうね。そうだ!今晩は外で焼肉やろう」
「でもお肉が足りないよ」
「何でもいいよ、冷蔵庫にあるもの焼いて食べよう」
「腐らすよりはいいか」
夕方になり、主人が庭で炭をおこしていると、隣のキャンプ好きのご主人がやって来て一緒に飯ごうでご飯を炊き始めた。
裏の老夫婦は魚の切り身とジンギスカンを持って来た。魚貝類、肉類他、豪華な食材が揃う。
それにしても、電気がないとこんなに暗いものかと改めて驚き、何気に空を見上げると、沢山の星が今にも落ちてきそうなほどに夜空一面に輝いていた。
飯ごうから漏れる白い蒸気は、そんな夜空に吸い込まれる様に立ちのぼり、ご飯の香りが辺り一面に広がる。
みんなが感動して空を見上げている。心なしか遠慮気味に小さく炭がはぜる音の中、怪物の咆哮の様にグガガガ~ッと、私のお腹が暗闇の中に鳴り響いた。

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