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最終更新日:2019年12月10日
最終更新日:2019年12月10日
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第603話「マーちゃん55」

父親に抱き付き、泣き出してしまったマーちゃんを見て困惑する友達に、僕が訳を説明する。
「ああ、そういう事か」と言って、僕の顔を一瞬見ると、観念した様に押入れから作りかけのガンダムのプラモデルを持って来た。
「ガンプラのガンか・・・」 そうか、あの電話をガンと勘違いしてたのか。
「ほら子供の頃、俺ガンプラ作るの得意だったじゃん」
「そ、そうそう、ガンプラの神って言われてたな」
「いやな、昔を思い出してだな、ちょっと作ってみたくなったんだよ」と数体のガンプラを僕等に見せた。
「そんなの作ってるって一言もいわなかったじゃないですか!僕がどれだけ心配したか分かってるんですか!」
「ご免ご免、お前が寝た後にそっと作ってたんだ」
「それって、無駄遣いしてるから後ろめたくて、コソコソ作ってたんですよね」
「いやいや、ガンプラは人気があってだな、結構な高値で売れるんだよ」
「えっ?売れるんですか?」
「そ、そうなの。売れるのよこれが。これなんか上手いもんだろう?すんげえリアルだろ?」涙を拭きながら頷くマーちゃん。
「それじゃ、今直ぐオークションに出しましょうか」
「いやいや、ちょっと待て。何だそのあれだ、もう少し手を加えてだな」
「そ、そうだよ。急ぐ事ないよ」僕も同調するとマーちゃんは少し不思議そうな顔をして僕を見た。
「お父さん!売る気はあるんですか?ないんですか?」
「・・・はい、売ります」
友達がトイレに行ったのを見計らって僕が言う。
「あれ本当に売るのか?」
「まさか、冗談ですよ。僕が真剣に心配してる時に、隠れてプラモ作ってたんですからね。あのくらいの腹いせをさせてもらわないと」
「じゃ、お咎めなしか?」
「趣味の一つぐらいあった方が良いと思います。飲み代に比べたら安いもんです」
「これであいつも喜ぶな」
「ええ、でもう一人喜ぶ人が居るんじゃないですか?」
「えっ?誰?もう一人って」僕が笑いながら訊く。
「それは、制作を依頼した電話の相手です」とマーちゃんは僕の顔を見て笑った。

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