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最終更新日:2019年11月11日
最終更新日:2019年11月11日
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第618話「規定外」

約束した時間に居酒屋へ行くと既にAが待っていた。
Aとは高校が同じで、卒業後は東京の大学へと進学、大学を卒業後は都銀に就職した後、大手電機メーカー、そして最近まで大手広告代理店に勤務していた。
腹が立つほど堂々たる職歴の持ち主で、今回は久し振りの里帰りになる。
「俺にはさ、一流とか大手とか杓子定規にはまった会社って合わないんだな、俺には規定外が合うんだ」
何だかちょっとイラつくが、取り合えず乾杯。
「大手とかだと、どんなにあがいても一人じゃどうにもならないんだよ。一切融通が効かない。だから決められた事をずっとやってる内に飽きてきちゃうんだ」
「別に大手じゃなくたって上からの命令に従うのがサラリーマンじゃないのか?それに最後の飽きちゃうってのが分からん。仕事だろ」
「そうだな、でも飽きたとしか他に言い様がなくてさ」
「大手も一流も関係ないんだって、お前は昔から飽きっぽい性格なんだから」
「確かに、高校の頃は部活も長続きしなかったし、彼女とだってすぐに別れちゃったしな」Aは彼女を傷つけない為、自分からフラれる様に仕向けて別れた事を、僕は思い出した。
「あの子、可愛かったよな。みんな羨ましがってたっけな」僕の言葉にAが笑う。
「今はいるのか?彼女」
「ああ、見るか?」Aはスマホの画像を見せてくれたが僕は思わず言葉に詰まる。
「もう八年付き合ってる」
「は、八年?マジか!お前がか?何で?」Aのルックスとは、どう見ても釣り合わない。僕の声が思わず裏返るのを聞いて、気持ちを察した様にAが言った。
「規定外だろ?だから八年続いてる。美人はすぐに飽きるんだ。会社も同じだ」
「結婚はするのか?」
「仕事の事でずっと迷っててさ、やっと自分の方向性が決まったから、仕事が見つかり次第結婚しようと思う。長い間待たせちゃったけどな」と笑うA。
「お前さ、何だかすげえカッコいいな」
「今頃気づいたのか?」
「いや、昔からだったな」

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