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最終更新日:2020年05月29日
最終更新日:2020年05月29日
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第635話「今晩何食べる?」

スーパーで買い物をしていると、後ろから声を掛けられた。
「あら、お買い物?」七十過ぎだろうか?知らない女性だった。きっと誰かと間違えたのだろう。
「はい?」とだけ応えるが、女性はまだ気付かない様で「今日の夕飯は何?」と僕のカゴを覗き込む。
「えっ?」とたじろぐ僕。
「私はね、お鍋にするの。最近寒くなって来たでしょ」
「あの、何処かでお会いしましたか?」
「あら~いやだ、このおでんセットも捨てがたいわね。お鍋とおでんって変よね」
「えっ?ええ、どちらかにした方が良いかと・・・」
「う~ん迷っちゃうな~」と言いつつ、結局はカートのカゴの中におでんセットを入れると、彼女は食材が入ったカートと共に僕の傍から離れて行った。
何だったんだろうあの人。それにしても凄い厚化粧で香水も強烈だった。まだ匂いが鼻についている。
でも、何処かで見た事がある様な気がする。どこだったろう・・・。
それからまた直ぐに、声を掛けられた。今度は茶髪で短髪、色黒で小太りの男性だった。五十過ぎだろうか?
「ようよう、兄弟。今日の夕飯は何だい?」
この人も僕を誰かと勘違いしてるらしい。
「何だよ何だよ、まだ決まってないの?じゃさ、鍋にしなよ。鍋!鍋!やっぱりこの寒い時期はさ、ホットで暖かい鍋が良いって」と笑う男性。ホットで暖かいって日本語として変だろうと思いながら見ていると、先程の女性と、目の前の男性に以前会った事がある様な気が増々してきた。何処で会ったんだっけ?誰だっけ?
「何だよ、じっと俺の顔を見ちゃってさ、俺の事好きなの?好き?まいったな~。やばいよやばいよ~」と突然大声で笑い出す男性。
ハッ!と目が覚めた。
いつの間にかソファーの上で眠ってしまったらしい。
つけっぱなしのテレビには、デヴィ婦人と出川哲朗が映っていた。
「あっ、起きた。ねえ、今晩何食べるか決まった?」と妻が訊く。
「うん、ホットで暖かい鍋」

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