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最終更新日:2020年09月29日
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第656話「共感」

今日は日曜日、毎週の事だが、隣りの家の源造さんの孫で、四歳児の健太が遊びに来た。
祖父がいつも健太の遊び相手となる。
お昼になり、母が台所から声を掛ける。
「今日のお昼は健太が好きな焼きそばだからね」
「赤いのいっぱい入れて~」
「赤いのって何だ?」祖父が首を捻る。
「この子、変わってるんだよ。紅生姜が好きなの。ガリも好きだから生姜が好きなのかな?」母が盛り付けした焼きそばをテーブルの上に置きながら笑う。
「赤くてカリカリするから好きだ」と健太。
「変なもん好きだな。カリカリより辛いだろ」と祖父。
「そして喉がクシュってなるから好きなんだ」
「何だクシュッって」と僕。
「カリカリ梅もクシュッってなるから好き」と健太。
「ツバが出て喉の奥がクシュッっていう感じになるのか?」自分で言ってても何だかよく分からなくなる。
「う~ん違うかな~?」
「クシュッって音がするのか?」と祖父。
「音はしない」
「まあ、何だか分からないけど、そういうのが健太は好きなんだよね」と母。
「うん!そう」
「ほら、紅生姜たくさん入れるからね」と母が刻んだ紅生姜を健太の皿に乗せる。
「うん、これは美味しいですね~」と一口食べた健太が嬉しそうに言う。
「そうですか?どの辺が美味しいですか?」と僕。
「赤いのがクシュッっとして美味しいですね~」
「よく分かりませんね~」
その時、父が外出先から戻った。
「おっ、美味そうだな。焼きそばか」父が食卓に着く。
父の焼きそばに紅生姜が乗ってないのを見て健太が。
「おじさんの赤いのは?」
「おじさんは、昔から紅生姜が嫌いなの」と母。
「美味しいのに何で嫌い?」
「美味しくないよ。あのクシュッってするのが嫌だ」
「それが良いのに」と健太。
何気に交わす二人の会話に僕等三人が驚く。
「共感してる」僕が呟くと、祖父と母も大きく頷いた。

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