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最終更新日:2020年11月20日
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第674話「うん」

昔から変わらぬ懐かしいリズムが住宅街に響く。
「石や~きいも~お芋。美味しい美味しいお芋だよ」
この声を聞いて、遊びに来ていた隣りの家の孫の健太が急に落ち着かなくなった。
「健太は焼き芋好きだもな。三時のおやつにお願いしてみたらどうだ?」祖父が僕の方を見て笑う。
「焼き芋食べたいのか?」と僕が健太に訊くと、目を輝かせながら。
「うん、食べたい」と即答。
「こっち来たらな」
「来ないかもしれない?」
「そうだな。運があるか無いか、健太次第だな」
「うん・・こ?」と言って笑い出す健太。何故か子供って、うんことかオナラとかそういう単語が大好きだ。
「うんこじゃない、運だ」
「来たらうんがあるのか?」
「そうだな。運試しだ」
「神様仏様、うんが来ます様に」と少しずれたお祈りをする健太だが、きっと今日も家の前を通るはずだ。
祖父がお茶を入れてくれて、三人で焼き芋を食べる。
「そんなに大きいの食えるのか?」祖父が健太に訊く。
「うん、楽勝」
「そっか、楽勝か。屁こくなよ」と言いながら、祖父がプ~っとオナラをした。
「ちょっと早過ぎるだろ」と僕が言うと、健太がゲラゲラと笑う。
「よし、じゃあ俺も」と言って健太は真っ赤な顔で踏ん張るが・・・。
「あっ!出るかも、うんこ」と言って内股気味にトイレ目掛けて走り出す。
トイレから出て来た健太に笑いながら祖父が訊いた。
「こぼさんかったか?」
「大丈夫、危なかったけど」
結局、健太は大きな焼き芋を一つ平らげた。
外出していた父が帰って来たのか、声がした。
「誰だ~、こんなとこにチョコボール落っことしたの」と摘まんで健太に見せる。
「知らな~い。今日はチョコボール食べてないもん」
「じゃ、誰だ?うん?湿気てる?・・・随分と柔い・・・・・」父は摘まんだ指を鼻の近くに持っていくと、
「クッサ~」と、ひっくり返りそうなほどのけ反った。
それを見た健太が。
「あっ、こぼしてたか」

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