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最終更新日:2024年04月26日
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第146話 「お買い物」

居間の蛍光灯が切れた。
「買い置きってないの?」僕が妻に聞いた。
「うん、買って来なきゃなんない」
その日はちょうど日曜日だったので、蛍光灯を買うついでにホームセンターまで行く事になった。日曜日のホームセンターは想像以上に混雑していた。
「凄くない?車、何でこんなに混んでるんだ?ここじゃなくて、どっかスーパーでも良いんじゃないか?」
僕が駐車場で、車を止める場所を探しながら言った。
「ダメ、ここじゃないと」
「何で?」
「今日は洗剤とトイレットペーパーが安いの」
僕は人ごみが苦手で、何か買う時は、何時も空いてる店か、混まない時間帯を選んで買い物をする様にしている。何せ、レジで並ぶという行為が大嫌いなのだ。
「安いったって大して変わらないだろ、どうせ何十円ってなもんだろ?」
「その何十円が馬鹿にならないだって。あっ、ほらほらそこ空いてるよ」
僕は妻に急かされるまま、駐車場に車を入れた。
店内は想像以上の混雑。
「何で今日は、こんなに混んでるんだ?」
「売り出しだからよ」
妻は予め用意したメモを見ながら、手際よく買い物用のカートに次々と品物を入れて行った。
「あっ、これ良くない?家に踏み台ってないよな。高さもちょうど良いよ。安いしさ」僕が言った。
「あっ、台って言えば、アイロン台壊れてるんだわ。買おう買おうと思って、いつも後回しになっちゃうんだよね」
踏み台にアイロン台、トイレットペーパーにその他もろもろと、結構な料の品物が、カートの中に入った。
レジを見ると、案の定、行列が出来ている。仕方なく列の最後尾につく。
やっとの思いで買い物を済ませ、ホームセンターの駐車場から脱出した。
家に着いて蛍光灯を取り替える為に、早速買って来た踏み台を置いた。高さもちょうど良かったのだが、その時初めて気が付いた。
「あれ?蛍光灯は?」

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