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最終更新日:2024年04月26日
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第148話 「叔父11」

叔父から電話が掛かって来た。
「おい、今何してる?暇だべ?今飲んでるから、ちょっと出て来いや。待ってるからな、早く来いよ」
そう言い残すと、一方的に電話は切れた。
僕の様子を見て妻が笑いながら言った。
「相変わらず大きな声だね。ここに居てもハッキリ聞こえたよ。叔父さん一人で寂しいんだよきっと。行って来たら?」
「何処の店かも言わないんだぞ、自己中ってあの人の為にある様な言葉だよな」
「そんなの今に始まった事じゃないでしょ。何処のお店に居るのか分かるの?」
「勿論、長い付き合いだからな。行動パターンは全部把握してるよ」僕は笑いながらそう言って上着を着た。
車で妻に送って貰った店に案の定、叔父は居た。もうすっかり出来上がっている。
「おお、来たか来たか。ここだここ」ボックス席で若い女の子を両脇に抱え、満面の笑みを浮かべながら叔父が手招きをしていた。
「ああ、この子は先月入った子で、ポニョだ」
「ポニョ?」
僕が聞き返すと叔父は笑いながら言った。
「でかいべ!オッパイ」
確かに巨乳だった。
「可愛いし、俺の娘みたいなもんだ。なあ、ポニョ」
いつの間にか他のお客さんも入り乱れ、ちょっとしたパーティーの様になった。
やがて、叔母さんがもう時期迎えに来ると言う事で、店の外へ出ると、女の子達も見送りに外へと出て来た。
「ポニョ、また来るからな」と言って叔父はポニョの胸を両手で揉んだ。
「家のかあちゃんも若い頃はこんなんだったのにな」
「若い頃がどうしたって?」
後ろから叔母の声がした。
一瞬にして酔いが覚めた叔父は、何故かとっさに僕の両手を素早く取ると、ポニョの胸に押し当てた。
「もう遅い!誤魔化してるんじゃないよ!いい歳してまったく!」
叔父の後ろには車の窓を開けて叫ぶ叔母の姿があった。
この後、叔父が大変な目に合ったのは言うまでも無い。

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