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最終更新日:2024年04月26日
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第152話 「投票日」

友達三人が集まった酒の席で、選挙の話題になり、Aが言った。
「でも、入れたい人がいない場合はどうしたらいんだろうな。あんまり魅力的な候補者って居なくない?」
「そういう時はマニフェストを見て比べるんだよ」とBが言った。
「だけどさ、日本の選挙って、誰々に頼まれたからとか、家は昔から誰々さんだからとか、党がどうの政策がどうのって、余り関係無い様な気がするな」とA。
「そういう人達が多いから、悪い事しても当選しちゃったりするんだろうな」とB。
「国会議員の先生達も国の事だけやってりゃ良いんだろうけど、地元あっての議員だけに、辛いよな。道路や橋もそうだけど、就職の世話まで頼まれたりするらしいからさ」と僕。
「国会議員が国の事だけを考えられる様に、早いとこ地方分権なり道州制なりにすべきなんだろうな」とB。
「やっぱり少子化問題だな。これを克服する為、夜十二時以降は外出禁止、電気も停止。ありとあらゆる産業もストップ。働いちゃダメってことだ。するとどうなる?家に居たってテレビも見られなきゃ外にも出られない。早く寝るしかないだろ、だけど眠くない。後はやることったら一つしかないだろ。こうして少子化問題は解決されるって寸法だ」酔いの回ったAが言った。
「安易だな、そんな事したら失業者で溢れ返るだろ。十二時以降仕事をしてる人達の職が奪われるって事だ。それに世界からも置いてけぼりを食うし、国家も破綻するだろうな」とB。
「じゃ、鎖国だ。そうすりゃ世界の事も気にしなくて済む」そう言い残すとAは酔い潰れてしまった。
帰り際、Aを起こすと、いきなり驚く様な大声で叫んだ。
「選挙は絶対行く!」
完全に寝惚けてる。他のお客も店員も何事かと驚いてAを見ている。
ハッと我に返ったAは、何故か横の席に居た見知らぬ男性に聞いた。
「ところで投票日っていつなの?」
目がすわっているAを見て逆らっちゃまずいと思ったのだろう。
「は、八月三十日です」

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