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最終更新日:2024年04月26日
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第212話 「読書の秋3」

羽賀が山本に言った。
「俺も漫画ばっかじゃなく、何か小説でも読んで見ようかな・・・」
「どうしたんすか?羽賀さんらしくもない」
「最近、家の奴に馬鹿にされるんだよ。漫画ばっかり読んでるって」
「気にする事ないと思いますよ。加藤さんもよく漫画を馬鹿にしますけど、日本の漫画は世界一っすからね」
「うん、漫画は良いよな」
「羽賀さんの好きなナルトは、仲間とか絆とかがテーマになってますし、ワンピースだって、自分達の夢に向かってそれぞれが一生懸命に努力してる姿を書いてる訳だし、ガンダムだって人間愛じゃないっすか。漫画だって、感動するし、そこから得る物も沢山あると思いますよ。けっして子どもだけの物じゃないっすよ」
「お前良いこと言うね。その通りだよ。ナルトは絆、ワンピースは夢、ガンダムは人間愛だよ。お前って漫画にも詳しいんだな」
「漫画は僕のビタミン剤っす。何でも聞いて下さい」
「最近お薦めの漫画ってあるか?」
「最近は一色まことが好きっすね。『花田少年史』とか『ピアノの森』が結構面白いっすよ。あとは『医龍』とか『JIN』も良いし、『ヒカルの碁』や『銀魂』も好きっすね」
「『銀魂』は俺も好きだな。幕末に宇宙人が現れて、一気に文明が進んじゃうってやつ。武士がスクーター乗ったり新撰組が警察だったり、結構奇抜なストーリーだよな」
「奥さんは読書が好きなんすか?」
「読書って言うより、あれは毒書って感じだな。だからさ、家の奴を驚かすぐらいの難しい本を読んでやろうと思ってんだけど、何かないか?」
そう言われて山本は一冊の本を紹介した。
日曜日、羽賀が本を読んでいると奥さんが言った。
「あんた何考えてるの。漫画からいきなり大江健三郎ってハードル高過ぎでしょ」
「俺が馬鹿なんだろうか?さっぱり理解出来んぞ」
「安心しな、ノーベル賞は取ったけど、あんた以上に馬鹿だから、この作者」

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