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最終更新日:2024年04月26日
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第234話 「マーちゃん13」

友達の家に遊びに行くと、小学五年生のマーちゃんが出迎えてくれた。
「おっ、また背が伸びたな」
「はい。今度は前から八番目になりました」
「そっか、前に来た時は六番目って言ってたから、あれから二人抜いたって事か」
「正確には四人抜いて二人に抜かれました」
居間へ行くと、友達が夕食の後片付けをしていた。今日は親子二人で食事をする事ができた様だった。
「最近は仕事早いのか?」
「震災の影響で仕事が減っちゃってさ」
「今日も福井県で震度六の地震があったみたいですし、気の休まる日が無いって被災した人が言ってましたよ」
「こいつ偉いんだぞ。この間も、募金箱に自分の小遣いを入れてたからな」
「偉くなんてないですよ。僕は日本人として当たり前の事をしただけです。自分にできる事をまずやる事が大切だと思ってますから、ほら、お父さん、茶碗洗う時は水を出しっぱなしにしない」
「おっ、そうか」と言っていったん蛇口を止める友達。
「節水に節電、無駄を無くしなきゃいけませんね」
その時、友達がプ~ッとおならをした。
「お父さん、なんですか!人が真面目な話しをしてるのに、それにお客さんの前で失礼じゃないですか!」
「これも無駄なもんだから、外に排出したんだ」
「僕はお父さんのそういうデリカシーの無さが一番嫌いなんです」
「子どもってのはな、親父の屁を嗅いで成長するもんだ。だからお前も背が伸びたんじゃないか」
「誰がそんな馬鹿な理屈を信じるんですか、そう言うのをへ理屈って言うんです」
「屁だけに屁理屈ってか」
「そう言う意味で言ったんじやないんだけど・・・」と、まんざらでもなさそうな顔で照れ笑いをするマーちゃん
「でも今回の震災で、家族がいかに大切かを思い知らされたな。まあ、俺達もこれから仲良くやって行こうじゃないか」
「俺達ってお父さんと誰ですか?」

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