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最終更新日:2024年04月26日
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第260話 「マーちゃん15」

友達の家に行くと、息子である小学五年生のマーちゃんと一緒に何やら水槽を覗き込んでいた。
「どうした?新しい熱帯魚でも買ったか?」僕が二人に声を掛けた。
「新しいペットです」マーちゃんが嬉しそうに言った。
水槽の中を見ると、ゴルフボールより一回り大きいくらいのカメが入っていた。
「水はいらないの?」と僕。
「これはリクガメなんです」
「へ~っ。餌は野菜なんだ」
水槽の中で美味そうにチンゲン菜を食べてるのを見て僕が言った。
「高かっただろ?」父親である友達に僕が言った。
「それがさ、ホームセンターで買ったんだけど、安かったんだよ。普通は何万もするらしいんだけどな」
「これは何ていうカメ?」
「ヒョウモンリクガメって言うんです」とマーちゃん。
「ヒョウモン?」
「ほら、模様がヒョウの模様見たいじゃないですか。
だからヒョウモンって言うんですよ。名前もモンちゃんってつけました」
「温度管理をちゃんとしなきゃダメみたいでさ、サーモスッタットやら湿度計やら、装備の方がカメよりも高かったよ」と友達。
「でも、体の割りには随分と大食漢だな。これ全部食べちゃうの?」
「そうなんですよ。カメの食生活って効率が悪いですよね」とマーちゃん。
「ホントだな。人間だったらこんなに沢山ご飯は食べられないもんな。でも、今はまだ子供みたいだけど、大人になったらどのくらいの大きさになるんだ?」
「・・・・・」マーちゃん。
「・・・・・」友達。お互い顔を見合わせる。
「えっ?分からないの?ダメだろ、ちゃんと調べてから飼わないと」
「せいぜい2、30センチじゃないか?説明書あっただろ?どこやった?」と友達。
マーちゃんが自分の部屋から説明書を持って来た。
「お父さん!大変です!僕達モンちゃんの為に将来引越ししなくちゃいけないかもしれません」
「どう言う事だ?」と友達。
「体長・・・70センチ以上って書いてあります」

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