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最終更新日:2024年04月26日
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第111話 「3年越しの初任給①」

これは、読者の声に投稿されたものです。掲載枠の都合上、一部割愛しておりますので御了承下さい。
いつも部屋に居るのが楽しい訳じゃない。人生をゲームの様にリセットして生まれたとこからやり直せるならと、何時も思う。
死ぬ事を考えた事もなかった訳じゃないが、僕は社会から抹消された人間なので、死んでるのと何ら変わらない。そう考えると、改めて死のうとも思わない。
起床はいつも午後二時過ぎ、下に降りて行くと、朝食というか、昼食が用意してある。両親は共稼ぎで、五つ上の姉は、五年前に結婚して、僕ら家族は三人でこの家に住んでいる。ラップにくるんだ料理をチンして暖めて食べる。出来立ての料理はここ三年程食べてない。食事が終わると、二階の自分の部屋に戻り、テレビをつける。昔流行った日本のトレンディードラマをパクった様な筋書きの韓国ドラマがやっている。下らないと思いつつ、何となく毎日見てる。それが終わるとパソコンのスイッチを入れ、ネットゲームを始める。僕にとって現実逃避ができる唯一の空間だ。
午後五時過ぎに母が仕事から帰って来て、夕飯の準備を始める。六時過ぎに父が職場から帰宅する。七時近くになると、母がラップを掛けた夕食を持って来て、僕の部屋の前に置き、一声掛けて下へ降りる。
食事は直ぐには食べられない。七時からネットゲームの仲間がゲームに上がって来るからだ。週末は午前三時過ぎまでする事もあるが、平日は、大体午前一時過ぎにはゲームが終わる。もっとやってたいが、ゲーム仲間には仕事がある。
その後すっかり冷めきった夕食をテレビの深夜番組を見ながら食べる。そして午前三時過ぎに寝る。こんな生活をもう三年続けている。
世間一般に言うニートとか引きこもりって言うやつ。誰のせいでも無く、全ては自分が不甲斐無いからこうなった。当然、何時までもこのままで良い訳がない。
でも、そう考えれば考える程ジレンマに陥る。毎日がこれの繰り返しだ。

つづく

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