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最終更新日:2024年04月26日
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第39話 「だるまさん」

習慣と言うのは怖いもので、本人が意識しなくても、無意識の内に出てしまう。そんな事を実感する出来事があった。
会社の得意先の社長で田丸さんと言う人がいた。頭がツルツルで背が小さく、小太りだった為、いつの日からか社内では『だるま社長』と呼ばれる様になった。
電話が掛って来ても「○○さんに、だるま社長から」とか「だるまさんから」とか、こんな感じ。会社とは昔しからの古い付き合いで、僕が入社した時も、既にこの愛称で呼ばれていた。
とても礼儀正しく、頭の低い人で、だるまさんと言うあだ名も、決して悪気があって付けたものではなく、親しみを込めて付けたものらしい。女子社員も、日頃電話でのやり取りはあるが、担当者以外は、殆どの社員は会った事が無かった。
ある日の事、だるま社長が会社へやって来た。  噂通りの人で、頭はワックスの行き届いたコンビニの床の様にピカピカと輝いており、色白の顔は剥きたてのゆで卵の様に艶が良くて張りがある。そしてビア樽の様な体。確かにどこから見ても、だるまさんである。
「いらっしゃいませ。いつもお世話になっております。さ、どうぞ」と言って担当者が応対をする。
社内を担当者と一緒に歩き、担当部署の責任者である部長に紹介をした。
「部長、いつもお世話になっている、だるま社長です」

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