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最終更新日:2024年04月26日
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第469話「密約」

友達の家で缶ビールを飲みながら雑談をしていた。
奥さんは留守だった。
小さな時から知ってる息子の和弘がテレビを見ながら笑っている。確か高三のはずだ。
「カズ、彼女はいるのか?」
「半年前に別れた」
「何だよ、最近連れて来ないと思ったら別れたのか」友達が少し驚いた顔で言うと、和弘はテレビから目を離さずにウンとだけ言った。
「勿体ないな、可愛かったのにな。良い子だったし」
「何?ああいうの好み?」和弘は、まじまじと父親の顔を見て言った。
「バカ、そういうんじゃないよ。親から見ると、良くできた可愛らしい娘さんだと思っただけだ」
「良くできたね・・・。あっ!親父って熟女好きだもんな」一瞬目が泳ぐ友達。
「そうそう、そうなんだ。こいつ昔から・・・」友達が僕の頭をパシンと叩く。
「イテッ。でも何でカズが知ってるんだよ」僕は笑いながら頭をおさえて言った。
「まあ、色々とね、親父と密約を結んでるからこれ以上はちょっとね」何故か友達は安心した様に頷いた。
しばらくして、友達はビールが切れたと近くのコンビニへ出掛けた。家には僕と和弘の二人きりになった。
「バイトは何かしてるのか?」一瞬、和弘の顔が険しくなったが、少し間を置いて、「まあ、いいか。母さんには言わないでよ」僕が了承すると、和弘は話し出した。
「俺ってさ、勉強できるんだ。志望校も余裕で入れるわけ。でも親がうるさくてさ、バイトなんかする暇があったら勉強しろって。親父の給料だけじゃ小遣いだって知れてるし、欲しい物だってあるし、だから親に内緒でバイト始めたんだ」
「バイトって何の?」
「DVDのレンタルショップ。そこにさ、偶然にも親父が客として来てさ、あっさりバレちゃったわけ」
「さっき言ってた密約と関係があるのか?」
「密約より暗黙の了解かな。母さんに言ったらバラすぞ的なオーラを出したんだよ」
「DVDを借りただけで?」
「そう、借りただけ」
「何だよ、何借りたんだ?」
「団地妻の淫らな日常」

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