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最終更新日:2024年04月19日
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第684話「こんな時こそ2」

夕食を終えた父がテーブルを挟んでアタルの前に座ると、祖父も父の横に座り、興味津々といった様子でアタルの顔を
じっと見つめる。
「えっ?なに?」何事かといった様子のアタル。
「何で息が詰まりそうなんだ?デカイから空気の消費量が多いか?」と父。
「ミツキが、ぐずってるのか?」と祖父。
「単に暇で身体を持て余してるだけだろう?」と僕。
「うん、そうだと思う」
「何だ単なる暇人か」と父。
「俺、好きなんだよね。ここの家の雰囲気。だから皆で酒でも飲んだら楽しいかなって」と照れくさそうに笑うアタ
ル。
その時、隣の家の源じいこと源造さんが入って来た。
「お前も暇人か?」と祖父。
「まあな、珍しい焼酎が手に入ったから、ほい、閻魔だ」焼酎を受け取る祖父。
「何だツインタワー、お前も来てたのか、うん?今日はツインじゃないのか?」
兄のサトルは185センチで弟のアタルは193センチ、源じいは町内のツインタワーと呼んでいる。
そう言ってる矢先。
「チ~ッス、やっぱここか」
兄貴のサトルまでやって来た。これでツインタワーの完成だ。
ミツキが居ない事に残念がる祖父だったが、サトルが手にしているジョニ黒と源じいの閻魔のおかげで瞬時に笑顔になる。
「どれどれ俺はジョニ黒を貰うか、スコッチだけにスコッチだけな」と父。
「じゃ、スコッチだけよ。あんたも好きね」とサトル。
「お前、そんな古いギャグ何で知ってるんだ?」と父。
「閻魔を飲んで、家族エンマンで行こう」と源じい。
「アタルの番だぞ」と父。
「俺?ビールでダジャレ?」
「そんな無理強いをするのはダジャレ?」気付くと母も手にビールを持っており、テーブルにはチーズなどのつまみが
並んでいた。
僕が換気扇、父が窓を開けて空気の入れ換えをする。
「それじゃ、かんぱ~い!」
祖父の声にみんなが続く。
「ビールでいびーるのはやめて!」とアタル。
「今更かい!」と父が笑う。
そう、こんな時こそ明るくありたいものだ。

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