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最終更新日:2024年04月26日
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第700話「やぶへび」

山本が髪を振り乱して出勤して来た。
「いや~風が凄いっすね~車が結構煽られるっすよ」
「私の車も車高があるから、会社来る時怖かったですもん」と女子社員。
そこに羽賀が加わる。
「この前の風の強い日なんかさ、玄関の前に中身がパンパンの資源ごみの袋が何処からか飛んで来ててさ」
「隣りの家の前に置いといたんすか?」と笑う山本。
「そんな事しないよ、仕方ないから次の資源ごみの日に出して置いたら、持って行ってくれなくてさ」
「何か別な物が混じってたんですね」と女子社員。
「そうそう、中身見たら乾電池がいっぱい入ってて」
「えっ?それでどうしたんですか?」と女子社員。
「仕方ないから家で分別したんだけど、トレーとかも洗ってなかったから、全部洗ってさ」
「ヘ~羽賀さんって偉いっすね~」と山本。
「その辺にぶん投げて置くわけにもいかないしさ」
「資源ごみって週一回だけですよね」と女子社員。
「そうそう、だからその間も保管してたんだ」
「羽賀さんは素晴らしい人っすね、尊敬しちゃうっす」
「当たり前の事しただけだって、それに、ルールを守るって当たり前の事だろ、社会人としての義務だからさ」と羽賀が照れ笑いしながら話す。
「あらら~でもね、羽賀さんがそこまで言っちゃダメっすよ」
「えっ?何で?」
「ルールとか義務について偉そうに語る資格はないって事っす」ズバリと指摘する山本。
「今の羽賀さんの言葉を、そのまま羽賀さんに伝えたいですね」と女子社員。
「えっ?えっ?何で?」と身に覚えが無いと言わんばかりの羽賀を見て、女子社員は更にヒートアップする。
「だって、会社じゃ飲んだ缶コーヒーの缶だって洗わないし、ペットボトルの中にオロナミンCの瓶を捨てちゃうし、お弁当のトレーだって燃えるゴミの中に入れるじゃないですか!私、何回注意しました⁉いったい誰が分別してると思ってるんですか!」

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